研究課題/領域番号 |
17K17247
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
外科系歯学
|
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
重岡 学 神戸大学, 医学研究科, 助教 (20778716)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 口腔前癌病変 / 発癌 / 白板症 / 口腔扁平上皮癌 / 早期発見 / 病理診断 / マクロファージ / 新規治療法 / 新規病理診断法 / IL-10 / CD163 |
研究成果の概要 |
口腔扁平上皮の発癌段階にマクロファージが関与する可能性を検討するため、本研究では舌白板症の臨床検体を用いた免疫組織化学やヒト口腔ケラチノサイトおよびヒト単球系白血病細胞株を用いた培養実験による検討を行った。口腔上皮内病変ではCD163を発現するマクロファージ由来の液性因子により、上皮細胞のIL-10の発現が誘導され、腫瘍免疫抑制を介して発癌に関与する可能性が示された。さらには、口腔扁平上皮の発癌過程においてCD163陽性マクロファージの局在が変化することも明らかにし、この組織形態学的変化は日常の生検診断に応用できる可能性も見出した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで口腔の発癌段階におけるマクロファージの役割に関する報告は少数であったが、本研究によりCD163を発現するマクロファージが腫瘍免疫回避を介し生物学的なプロモーターとして関与する可能性が示された。また、発癌過程においてCD163陽性マクロファージの局在が変化することを明らかにし、 本結果が日常の病理診断(術前局所生検)に応用できる可能性も見出した。
|