研究課題/領域番号 |
17K17248
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
若杉 優花 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (00749210)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 歯学 / 薬理学 / デクスメデトミジン / PPARγ / 15d-PGJ2 / ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体γ / 抗炎症作用 |
研究成果の概要 |
本研究は、デクスメデトミジン(DEX)の抗炎症効果の機序の解明を目的とした。Raw264.7細胞を用いて、DEXの抗炎症効果を検討した。抗炎症作用を有するとされる15-デオキシ-△12, 14-PGJ2(15d-PGJ2)の産生がDEXの投与により増加し、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体γ(PPARγ)に作用し抗炎症作用をもたらすのではないかと仮説した。Raw264.7において炎症性サイトカインの抑制および15d-PGJ2の産生量、PPARγの遺伝子発現量の増加を確認した。よって、DEXは15d-PGJ2、PPARγを介して抗炎症作用をもたらす可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔内疾患の多くは炎症を併発し、外科処置後、炎症がさらに惹起され、腫脹、疼痛が主な術後合併症になる。術後NSAIDsが使用されるが、臨床投与量では必ずしも炎症症状を完全に抑制することはできない。当教室では、鎮静薬であるデクスメデトミジン(DEX)を局所投与することで、抗浮腫・炎症性疼痛抑制作用を示すことを証明してきた。本研究の目的はその機序を解明し、麻酔薬の抗炎症作用を臨床応用に繋げることである。
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