研究課題/領域番号 |
17K17263
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
秋本 直柔 九州大学, 歯学研究院, 共同研究員 (20772940)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | Brachyury / Sox2 / Sox2 / EMT / 癌幹細胞 / 上皮間葉移行 |
研究成果の概要 |
これまで当分野において、癌幹細胞様細胞株に対してT-box転写因子Brachyuryをノックダウンすることで上皮間葉移行(EMT)形質、癌幹細胞形質が抑制され、Brachyuryが癌幹細胞の制御因子であることを示唆してきた。 当研究ではヒト口腔癌細胞株に対しBrachyury強制発現させ、癌幹細胞形質を解析したところ、元の細胞株と比較して一定レベルの形質亢進を確認した。次いで、Sox2の強制発現も行った結果、Brachyury、Sox2の単独発現よりも、同時に強制発現することで相乗的に癌幹細胞形質が誘導されることが明らかになり、特にFibronectin, TGFβ2の発現が著明に亢進していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
BRACHYURYとSOX2を同時に強制発現させることにより、EMT形質、癌幹細胞形質および細胞の遊走能、浸潤能が促進され、同時にTGFb2とFibronectinの発現が著明に亢進していたことを明らかにした。この相乗効果はBRACHYURY、SOX2、TGFb2、Fibronectinが蛋白、もしくは遺伝子の同一ネットワーク上に存在している可能性を示唆し、これらが癌治療において有効な標的因子となり得るが、応用させていくためには更なる詳細なメカニズムの解析が望まれる。
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