研究課題/領域番号 |
17K17271
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
江頭 寿洋 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 客員研究員 (50638096)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 口腔粘膜 / 再生 / 脱細胞化基質 / 異種 / 口腔粘膜細胞 / 粘膜再生 / 角化歯肉 / 移植・再生医療 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、口腔粘膜欠損、特に角化歯肉の欠損や不足を補うための軟組織移植材料として、機能的・審美的な回復はもとより、汎用性に優れた新規生体材料を開発することにある。具体的には、異種動物(ブタ)から 採取した(角化・非角化)口腔粘膜に脱細胞化処理を施した非免疫原性無細胞性歯肉を移植基質として、角化歯肉の回復を試みる。本研究期間中では、角化粘膜由来の脱細胞化基質の特性や有用性を検討したが、口腔粘膜細胞塊を播種して移植した場合の有用性について一部知見が得られたため、引き続き、角化歯肉誘導に対する有効性の高い脱細胞化基質の応用方法について検討を行っているところである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、生体材料としての脱細胞化基質の応用は、皮膚をはじめ、肺や心臓など様々な分野で既に臨床応用レベルにある。本研究は、低免疫原性で組織誘導性に優れた脱細胞化基質を角化歯肉の再生に応用することを特色としている。又、異種動物から作製することで、現在自己組織移植が臨床の主な手法となっている歯肉再生の分野に、容易で汎用性の高い移植材料を供給することが可能になる。異種動物の脱細胞化基質については、ブタの真皮基質などが既に臨床研究レベルにあることから、本研究による成果は早期に臨床研究レベルに移行でき、実現性の観点からも口腔領域の新しい再生医療の医薬品として開発できる可能性がある。
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