研究課題/領域番号 |
17K17279
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
吉村 卓也 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (30726758)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 唾液腺がん / PEP19 / HER2 / MUC6 / 粘表皮癌 / 唾液腺癌 / 免疫組織化学 / 臨床腫瘍学 / 唾液腺腫瘍 |
研究成果の概要 |
粘表皮癌と診断され、根治術を行った患者を対象に免疫組織化学にて12の因子の発現確認を行い、PEP19、HER2、MUC4、MUC6の発現が予後と関係することが明らかになった。また、単独で検討するよりもそれぞれを組み合わせることでさらに、予後予測の精度が向上することがわかった。これらのことから、粘表皮癌においてはPEP19、HER2、MUC4、MUC6を用いたsubtype分類が有用な可能性が示唆された。粘表皮癌以外の唾液腺癌においても、一定割合で各標的分子の発現が確認され、さらなる症例の蓄積が必要であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで唾液腺がんにおいて有効な分子標的薬は明らかとなっていなかったが、今回粘表皮癌ではHER2、PEP19、MUC4、MUC6の発現は明らかに唾液腺がん患者の生命予後に関係することが 明らかとなった。さらにEGFRも粘表皮癌において発現が多いことから、治療対象となり得る可能性も考えられた。そのメカニズムを明らかにするためにはさらなる研究が必要であるが、今回の研究で唾液腺の治療に既存の分子標的治療薬が使用できる可能性が示唆された。
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