研究課題/領域番号 |
17K17285
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
坂口 修 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (00734584)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 顎骨壊死 / BRONJ / テリパラチド / ビスホスホネート / ビスフォスフォネート / MRONJ / ARONJ |
研究成果の概要 |
本研究では、ビスホスホネート関連顎骨壊死(BRONJ)モデルラットにおいてテリパラチド(TPTD)の効果および作用機序を調査した。 TPTD投与はBRONJラットモデルにおいて骨壊死範囲を減らし、骨新生を誘導した。さらに、TPTD投与は破骨細胞数を増加させた。TPTD投与によってRANKL蛋白レベルの誘導が示唆され、また血清中の骨代謝マーカーを増加させた。TPTDは骨吸収防止と骨形成促進というポジティブな効果を持ち、BRONの治癒機転として破骨細胞生成を改善した。われわれはTPTDの間欠投与がBRONJの効果的な治療になる可能性を提案する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2003年にビスフォスフォネート(BP)関連顎骨壊死 (BRONJ) が報告されて以来、多くの研究機関で発生機序・病態の解明、治療法についての研究が行われている。しかしいずれも確立されておらず、多くの臨床医の頭を悩ませているのが現状である。 われわれは当教室で開発したBRONJラットモデルを用いた研究を行い、テリパラチドの効果を実証した。本研究結果は基礎的データに裏付けされた、エビデンスに基づいた安心安全で患者の負担が少ない画期的な治療法の開発の一助になると考えられ、患者やその家族だけでなく歯科および他の医療従事者にもたらす影響は極めて大きいと考える.
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