研究課題/領域番号 |
17K17291
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
外科系歯学
|
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
木本 明 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (30597167)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 口腔がん / メタボローム解析 / スクリーニング / 再発 / 転移 / 癌 |
研究成果の概要 |
近年、新たなバイオマーカー検索法として、生体試料に含まれる代謝物を網羅的に定量するメタボローム解析が発展してきた。本研究では、早期がん、進行がん、再発・転移症例を含む口腔がん患者の経時的な血漿メタボローム解析を行い、口腔がんスクリーニングや再発・転移に関する代謝物を探索した。ガスクロマトグラフ質量分析計による測定の結果、検出された水溶性代謝物は、口腔がんの早期発見に寄与する可能性が示された。一方、再発・転移症例に関しては、症例数が少ないこともあり、口腔がんのスクリーニングに近い感度を示すには至っていない。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔がんの代表的な腫瘍マーカーにはSCC 抗原があるが、これは正常な扁平上皮にも存在し、がん以外の疾患でも陽性となるなど、その感度は極めて低い。今回の研究において、口腔がんの血漿メタボローム解析を行うことで、SCC抗原と比較しより感度の高い代謝物を探索、発見することができた。これらの代謝物は、口腔がんの早期発見に寄与する可能性がある。これにより、早期発見・早期治療が可能になり、さらには生存率の向上、早期治療による合併症の軽減、生活の質の向上をもたらしうると考えられる。
|