研究課題
若手研究(B)
CXCL12は破骨細胞分化に対し促進効果を示すことがわかった。このことは、CXCL12が発現する脂肪細胞の多い肥満の患者では、破骨細胞分化および骨吸収が促進される可能性を示唆した。In vitro においても、RANKLによる破骨細胞形成、TNFαによる破骨細胞形成に促進作用を示すことが確認された。活性化された脂肪細胞から産生されるCXCL12はin vivoにおいても破骨細胞形成および骨吸収を促進させると考えられる。これらのことは肥満を有する患者の矯正治療による歯の移動に影響する可能性が考えられる。
近年、生活習慣病が社会的な問題となっている。その中で肥満および肥満に随伴する代謝異常によるメタボリックシンドロームが特に問題視されている。肥満の有病率は年々増加しており、矯正治療においても肥満の患者は増加してきている。肥満には脂肪細胞が関与していることが知られている。脂肪細胞は、骨髄ニッチに存在し、肥満、骨吸収の増加する骨粗鬆症、関節リウマチ、骨転移性の癌の際に著しく増加することが知られている。このことから、脂肪細胞と破骨細胞の関係を調べることは重要なことだと考えられる。
すべて 2018 2017
すべて 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 4件、 査読あり 6件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 3件)
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