研究課題/領域番号 |
17K17345
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
歯周治療系歯学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
向阪 幸彦 東北大学, 大学病院, 医員 (10760457)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 歯科 / 再生医療 / シグナル伝達 / 細胞・組織 / メカニカルストレス / 歯学 / 歯周再生医学 / ハイドロキシアパタイト / LIPUS |
研究成果の概要 |
本研究では次世代型歯周組織再生技術の開発のために骨補填材であるナノサイズハイドロキシアパタイト(nano-HA)と骨折治療で臨床応用されている低出力超音波パルス(LIPUS)の併用に着目した。 nano-HA刺激により硬組織形成細胞の骨分化が誘導され、LIPUSは古典的Wntシグナルを誘導することが示唆された。一方で免疫細胞に対してはLIPUSが破骨細胞形成抑制因子であるオステオプロテグリンの発現を誘導することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨置換性にすぐれ、その表面性状から薬物の徐放能を有するドラッグデリバリー材料であると同時に遺伝子デリバリーシステムとしての有用な材料であるnano-HAはそれ自体が硬組織形成を誘導することに加え、LIPUSが前セメント芽細胞と考えられている歯小嚢細胞に対して古典的Wntシグナルを介して硬組織形成細胞への分化を誘導することが示唆された。またLIPUSは創傷治癒過程において司令塔の役割を果たすマクロファージに対しても破骨細胞の分化誘導を抑制する作用が示されたことから、歯周組織の再生に対しても有用である可能性が示された。
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