研究課題/領域番号 |
17K17414
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 日本赤十字豊田看護大学 (2018-2022) 大分県立看護科学大学 (2017) |
研究代表者 |
巻野 雄介 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 准教授 (10635410)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 末梢静脈穿刺 / 目視困難な血管 / ウェアラブル / 静脈可視化装置 / 静脈穿刺 / 目視困難 / ウェアラブル静脈可視化装置 / 模擬穿刺 / 静脈透過デバイス / 看護師 / 静脈透過装置 / 静脈透過システム / ウェアラブル型端末 / 可視化 / 近赤外線光 / ウェアラブルデバイス |
研究成果の概要 |
ウェアラブル静脈透過デバイスであるVeinsiteの可視化性能を確認した後、看護学生47名を対象者とし、実験群と対照群に無作為に割り付け、目視できない静脈をもつ者の前腕に対して実験群ではVeinsiteを使用して、対照群では装置を使用しないで、模擬の静脈穿刺を行ってもらった。穿刺の正確性を模擬穿刺部位と静脈血管中央がどれだけずれているかで評価し、対象者に主観的な穿刺部位のわかりやすさと穿刺の難易度を評価してもらった。その結果、実験群では対照群より穿刺部位と静脈血管とのずれが有意に小さく、主観的な難易度も低かった。静脈可視化装置を用いることで静脈穿刺がより正確に実施できる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、静脈穿刺の臨床経験がほとんどない者であっても、ウェアラブル静脈透過デバイスを用いることで、目視できない静脈に対してより正確に穿刺針をアプローチさせることが可能となることが明らかとなった。デバイスの普及により、複数回の穿刺に伴う患者の身体的・精神的苦痛をなくし、医療資源の無駄をなくすことにつながると考えられる。また経験の浅い看護師であっても穿刺の難易度に関係なく確実に穿刺できるようになることで、看護師のストレスを軽減させることが期待される。さらには、看護の分野における最新の医療機器の導入による看護実践能力向上のエビデンスに資すると考えられる。
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