研究課題/領域番号 |
17K17460
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
臨床看護学
|
研究機関 | 国立研究開発法人国立国際医療研究センター (2022) 国立研究開発法人国立がん研究センター (2017-2021) |
研究代表者 |
清水 陽一 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, 国立看護大学校, 講師 (50791935)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
|
キーワード | レジリエンス / 抑うつ / 緩和ケア / 家族介護者 / 遺族 / 悲嘆 / がん / コーピング / 家族 / 終末期 / 心理的苦痛 / 看護 / 不安 / 複雑性悲嘆 / レジリエンス(心理学) / 死別 |
研究成果の概要 |
がん患者の家族介護者のレジリエンスが死別前後の抑うつの変化と死別後の複雑性悲嘆、及び、心的外傷後成長に影響するかを明らかにするために、緩和ケア病棟4施設において観察研究を行った。緩和ケア病棟に入院中のがん患者の家族介護者291名より自記式質問紙でデータを得た。その後、同施設において遺族調査を実施し、最終的に71名において死別前後のデータの連結が可能であった。家族介護者が中等度以上の抑うつ症状を有する割合は死別前で47.0%、死別後は15.2%であった。死別前のレジリエンスが死別前後の抑うつの改善に寄与していることが示唆された。一方で、死別後の複雑性悲嘆や心的外傷後成長に対する影響はなかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
死別後に家族介護者の10%~20%が大うつ病や複雑性悲嘆のリスクが高い状態となることが知られている。死別に伴い医療機関にかかる機会が減ることで、抑うつの遷延や複雑性悲嘆のリスクが高い家族に対して支援につなげることができていないことが問題となっている。本研究によりレジリエンスが低い家族介護者は死別後にうつ症状が遷延する可能性が高いことが明らかになったため、死別前のレジリエンスの高さは支援が必要な家族介護者を死別前に同定する際に有用な情報であることが分かった。これにより支援が必要な家族介護者に適切な支援を届けることにつながる可能性がある。
|