研究課題/領域番号 |
17K17597
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
電子・電気材料工学
応用物性
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
柴田 陽生 東北大学, 工学研究科, 助教 (70771880)
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研究協力者 |
藤掛 英夫
石鍋 隆宏
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 二色性染料 / 液晶 / 偏光 / 溶液結晶成長 / 二色性色素 / 塗布型偏光 / 結晶成長 / 形状性配向 / 単結晶 / 溶液成長 / 分子振動 / 分子性固体 / ゲストホスト効果 |
研究成果の概要 |
塗布印刷技術で薄型かつ柔軟な電子ディスプレイを構築するプリンテッドエレクトロニクスを実現するためには、構成部材の一つである偏光子を溶液プロセスで実現できることが必要である。本研究では、分子の配向揺らぎが液晶よりも優れた結晶性に着目し、液晶配向技術を利用した二色性染料の結晶化による塗布型偏光子の創出を行った。ネマチック液晶を溶媒として過飽和状態下で染料結晶形成を行った結果、光吸収軸を液晶の配向方位によって制御できることを示した。また、ブレードコート法と形状性配向基板を併用することによって、塗布型偏光子の薄型化と二色比の改善に関する指針を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題は、電子デバイスの革新的な製造プロセスとして注目を集めるプリンタブルエレクトロニクスへの貢献を目指したものであり、溶液を塗るだけで偏光子を形成する極めて簡便な偏光子製造方法の開発として位置づけられる。本研究では、ネマチック液晶中においてゲストホスト効果が作用する二色性染料の結晶成長という新しい学問分野を切り拓き、これまで塗布型偏光子の課題とされていた低い二色比を改善する指針を見出したものである。
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