研究課題/領域番号 |
17K17605
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
産婦人科学
医化学一般
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
木村 龍一 東北大学, 医学系研究科, 助教 (00781759)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 精子エピゲノム / 神経発達障害 / 加齢 / 発生・分化 / 老化 / 発現制御 / 脳神経疾患 |
研究成果の概要 |
本研究では、これまで知られていなかった精子形成過程におけるREST/NRSFの発現について明らかにした。細胞分画された精巣の生殖細胞系列における遺伝子発現データの解析により、REST/NRSFは生殖細胞系列の幹細胞として知られるA型の精粗細胞において最も発現が高く、精子形成の進行にと共に発現レベルは減少することが明らかとなった。さらに、内在性REST/NRSFのC末端にエピトープタグを付与したノックインマウスを作成することにより、生殖細胞系列におけるREST/NRSFタンパク質の発現と局在を初めて明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、雄の生殖細胞系列におけるREST/NRSFの発現と局在が初めてを明らかとなり、加齢より精子DNAメチル化異常が生じる分子機構の一端に迫ることができた。父親の高齢は子どもの自閉スペクトラム障害や統合失調症といった疾患のリスク因子であり、加齢により生じる精子DNAメチル化の変化がその原因の1つである可能性が指摘されている。今後、精子形成におけるREST/NRSFの機能を検討することにより、REST/NRSFによる精子DNAメチル化の制御機構が明らかとなれば、高齢の父親に由来する子孫の疾患リスクを低減するような予防的介入法の開発につながると期待される。
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