研究課題/領域番号 |
17K17623
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
救急医学
脳計測科学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
小山 泰明 筑波大学, 附属病院, 病院講師 (00445876)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 脳組織酸素飽和度 / 心拍再開 / 心肺脳蘇生 / 近赤外線分光法 / 心原性心停止 / 呼吸原性心停止 / 脳蘇生 / 脳・神経 / 救急蘇生 / リアルタイム脳血流計測 |
研究成果の概要 |
本研究はブタ脳血流モデルを用いて、近赤外線分光法を用いたNIRO-Pulseによる脳組織酸素飽和度(以下、TOI)の妥当性を検証し、臨床データと比較した。 ブタ脳血流モデルより、心原性心停止でも呼吸原性心停止でも脳に酸素が行かなくなり4分程度でTOIは最低値となる。心原性心停止はすぐTOIが正常下限まで上昇するがその後維持できるか、低下しても再上昇すれば心拍再開できた。呼吸原性心停止はTOIが上昇すれば心拍再開できた。心原性心停止で14分経過した場合は、呼吸原性心停止で4分経過した場合と同等の予後であった。 臨床データでは、病院前にNIRO-CCR1を使用し、TOIが上昇した症例は心拍再開できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
NIRO-Pulse波形が脳血流を反映し、TOIで予後予測が可能となる。順行性血流で酸素化された血液が脳にいくことでTOIが上昇する。TOIが上昇する胸骨圧迫と人工呼吸を行い、脳蘇生を反映する TOIを良値で維持できれば、心肺停止患者の予後を改善する可能性がある。また病院前からNIRO-CCR1を用いることで、より早い段階から順行性血流、脳血流、脳酸素化を客観的に評価することができ、心肺脳蘇生の新しい評価方法として確立することができ、、30:2 ではなく Tailor-made CPR が可能となり、グローバルに心肺脳蘇生の方法が変わる。
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