研究課題/領域番号 |
17K17654
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
科学教育
科学社会学・科学技術史
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研究機関 | 実践女子大学 (2020) 東京工業大学 (2018-2019) 東京大学 (2017) |
研究代表者 |
標葉 靖子 実践女子大学, 人間社会学部, 准教授 (40713269)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 科学コミュニケーション政策 / 大学院教育政策 / 科学技術系人材育成 / 政策評価 / 科学技術政策 / 科学コミュニケーション |
研究成果の概要 |
本研究では, 科学技術白書の定量的・定性的分析, 及び言説間の関係性の精査により, 当初は主要な担い手としては認識されていなかった研究者の科学コミュニケーション(SC)貢献が次第に強く期待されるようになっていったこと, 同時にコミュニケーターといった新しい専門職の活躍を期待しながらも, そうした新しい専門職をキャリアパス問題の解決手段として後付けで位置づけられるようになっている現状を明らかにした。また, SCが科学技術政策の文脈では推進されつつも、SCを担う研究人材に対するスキル教育は大学院教育政策のなかで幅広く推進されるには至っていないという政策上のギャップがあることも明らかとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では, 科学コミュニケーションの担い手としての科学技術系人材に求める役割, さらにはその涵養のための人材育成戦略について, 科学技術政策と大学院教育政策との対応関係を精査しながら, 日本の科学コミュニケーション政策が抱える課題を「構造災」という切り口によって明らかにした. このことは, とりわけ東日本大震災以降の日本の科学コミュニケーション論のなかで繰り返し問われてきた「科学と社会」をめぐる議論における「専門家」とは何かという問いに対して, 科学コミュニケーションの担い手や目的の多様性や曖昧さを理解する構造的な視座を提供するものである。
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