研究課題/領域番号 |
17K17814
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
薬理学一般
代謝学
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
岩崎 広高 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (40781589)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 骨格筋 / 筋分化 / miRNA / 運動 / miR-494 / ヒトiPS細胞 / p300 / 2a型筋線維 / 骨格筋分化 / iPS細胞 / microRNA |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、筋線維タイプ形成を制御するmiR-494 が生体内でどのような働きを担っているかについて検討することである。 まず1つ目の成果は、ヒトiPS細胞の筋分化過程において、miR-494が転写共役因子p300を直接制御し、Ⅱa型筋線維形成を制御することを見出した点である。p300は筋ジストロフィー発症にも関与しており、miR-494が筋疾患形成に関与する可能性が示唆された。2つ目は、マウス骨格筋においても、miR-494がp300、Ⅱa型筋線維マーカーのMyh2を抑制していることを見出した。この成果により、miR-494が筋疾患治療の標的となる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国は、超高齢化社会を迎えており、筋骨格系の機能を維持しながら、健康に老いる事が重要になっている。骨格筋は代謝特性の異なるⅠ型、Ⅱa型およびⅡx型筋線維から構成されるが、2型糖尿病ではⅠ型、Ⅱa型筋線維が萎縮しやすく、サルコペニアや加齢ではⅡx型筋線維が萎縮しやすいことが近年明らかとなり、全身性の代謝調節とかかわっている。 本研究はmiR-494がⅡa型筋線維の制御機構の一端を担うことを明らかにしたことから、今後、加齢や生活習慣病に対する骨格筋を標的とする創薬へ貢献できると考えている。
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