研究課題/領域番号 |
17K17815
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
神経化学・神経薬理学
実験動物学
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
林 義剛 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (10631567)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 大うつ病 / オリゴデンドロサイト / エピゲノム / 非ヒト霊長類 / カニクイザル / うつ病モデル |
研究成果の概要 |
研究代表者は、大うつ病患者死後脳の解析において、脳の前頭前野に特異的にオリゴデンドロサイト系譜細胞の減少が生じていることを見出した。また、この異常が生じる原因としてエピゲノム変化によるものであるという仮説をたて、本研究を行った。まず、野生型カニクイザル脳を用いてオリゴデンドロサイト系譜細胞の増殖数を、脳部位別に計測したところ、前頭前野や帯状回といった精神疾患との関連が示唆されている部位で多いことを見出した。カニクイザルにインターフェロンαを慢性投与したうつ病モデルの脳の解析を行ったところ、オリゴデンドロサイト系譜細胞に特異的にSox10のDNAメチル化変化を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2011年に厚生労働省が特に対策を進める5大疾患に精神疾患を加えたように、精神疾患の病態解明が期待されている。これまで、神経細胞を標的とした研究が多く行われてきており、一定の成果を上げているが、未だ病因の解明には至っていない。本研究では、オリゴデンドロサイト系譜細胞を標的とし、非ヒト霊長類を用いた研究により、病態解明を目指した。脳部位によってオリゴデンドロサイト系譜細胞の増殖数が異なることや、DNAメチル化変化を見出し、今後の病態解明に繋げたい。
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