研究課題/領域番号 |
17K17853
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
呼吸器内科学
実験病理学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
小西 聡史 大阪大学, 医学系研究科, 特任研究員 (10789564)
|
研究協力者 |
月田 早智子 大阪大学, 生命機能研究科, 教授 (00188517)
後藤 慎平 京都大学, 大学院医学研究科, 特定准教授 (50747219)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
|
キーワード | 多繊毛協調運動 / 粘液繊毛クリアランス / 気道疾患モデリング / ヒトiPS細胞 / 初代培養マウス気管上皮細胞 / ライブセルイメージング / 気道繊毛上皮細胞 / 超解像顕微鏡 / 平面極性コア蛋白 / アピカル細胞骨格 / 疾患モデルiPS細胞 / 繊毛上皮細胞 / 気道上皮細胞 / 細胞間の繊毛協調運動 |
研究成果の概要 |
気道上皮細胞シートの粘液繊毛クリアランスの異常は、多くの気道疾患と関わり重要である。研究代表者はヒトiPS 細胞から気道繊毛上皮細胞の分化誘導法を確立したが、in vitroの気道粘液繊毛疾患のモデリングに必要な「一方向性の粘液流を生み出す細胞間の繊毛協調運動の確立」は未だ達成できていなかった。本課題で、研究代表者は、原発性繊毛機能不全症の疾患モデルiPS細胞由来の気道繊毛上皮細胞を用いて、繊毛機能の評価解析系を樹立し、トランスジェニックマウスの初代培養の気管多繊毛上皮細胞のライブセルイメージングを軸にして、多繊毛協調機構に平面極性コア蛋白とアピカル細胞骨格が重要であることを示した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
気道上皮細胞シートにおいて一方向性の粘液流を生み出す多繊毛協調運動は、気道を介した生体防御システムの根幹を担うが、多繊毛協調の解析評価システム、並びに多繊毛協調の形成モデルは、確立されていなかった。本研究では、気道上皮細胞シートにおける繊毛機能の解析系を樹立し、多繊毛協調の形成機構に迫った。このことは、今後、粘液繊毛クリアランス異常の気道疾患患者の診断や治療のみならず、これまで評価が難しかった多繊毛協調を軸とした新たな疾患分類に繋がる可能性がある。また、本研究終了時では、論文投稿準備段階であるが、多繊毛協調運動の形成機構の新たなモデルを提示したことは学術的な意義があると考える。
|