研究課題/領域番号 |
17K17854
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
循環器内科学
代謝学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
坂本 陽子 大阪大学, 医学系研究科, 特任助教(常勤) (30444053)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 重症心不全 / 栄養管理 / 安静時消費エネルギー / 尿中必須アミノ酸 / 必須アミノ酸 / カヘキシー / 心不全 / カヘキシー予防 / 補助人工心臓 / 栄養 / 代謝 |
研究成果の概要 |
重症心不全患者において、間接熱量計にて測定した安静時消費エネルギー(REE)は推測値と比較すると平均4%程度亢進していた。また体格指数(BMI)と逆相関が認められ、低体重の心不全患者では必要エネルギーがより大きいことを示唆する。さらに血液・尿中アミノ酸分析を解析した結果、実測REEに基づいた必要エネルギーを充足していない群は、充足している群に比べて、血中アルブミン値および必須アミノ酸値は正常範囲内であったものの、尿中必須アミノ酸値は正常値を大きく下回り低下していた。尿中アミノ酸は血液アミノ酸に先行して低下し、エネルギー不足を鋭敏に反映しうる有用な指標になりうると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心不全患者はカヘキシーに陥りやすく、またカヘキシーは独立した予後不良因子であることが知られている。カヘキシー進行の一因として安静時消費エネルギーを実測した研究は数少なく、また重症度との関連を調べた研究はほとんどない。今回心不全患者において体格指数が安静時消費エネルギー亢進に関与すること、またそのことは低体重の患者においてより必要なカロリー量が不足しないように留意することが重要であることが示唆された。さらに体重減少を治療目標とする心不全治療において、体重ではない生化学的指標として、新たに尿中アミノ酸分析がカロリー摂取不足を示唆する有用な指標になりうることを見出した。
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