研究課題/領域番号 |
17K17860
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
高分子化学
分析化学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
山本 茂樹 大阪大学, 理学研究科, 助教 (60552784)
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研究協力者 |
尾崎 幸洋
佐藤 春実
保科 宏道
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 高分子構造 / スペクトル分析 / 高分子構造・物性 |
研究成果の概要 |
結晶性ポリマーの高次構造を解析することは,ポリマーの物性と機能の解明に関連して重要である。低波数振動スペクトルはポリマー高次構造に鋭敏であり,その簡便な分析法となりうるが,そのピーク帰属は不確かであった。本研究においては,低波数顕微ラマン装置を開発し,さらに独自の量子力学計算をピーク帰属に適用することで,代表的なポリアミドであるナイロン6の低波数振動ピークを帰属することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
結晶性ポリマー,特に繊維素材として使用されることの多いナイロン6の低波数振動モードを,独自の量子力学計算に基づいて帰属できたことは,世界的に見て新しく,重要な成果である。ナイロン6の低波数振動ピークの強度はナイロン6結晶の面間隔と相関するが,その原因をピーク帰属に基づいて推測することができた。今後,低波数振動分光を,結晶性ポリマーの高次構造を解析する簡便な分析手法として使用する際に,今回得られた帰属は必須の情報となるであろう。
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