研究課題/領域番号 |
17K17881
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
身体教育学
スポーツ科学
|
研究機関 | 兵庫教育大学 |
研究代表者 |
中須賀 巧 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (10712218)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 熟達雰囲気 / 成績雰囲気 / 協同雰囲気 / 体育授業 / 学習意欲 / 発達段階 / 体育心理学 / 動機づけ雰囲気 |
研究成果の概要 |
本研究は,中学校3年間にける体育授業における動機づけ雰囲気と学習意欲の関係について検討することを目的とした.予備研究として体育授業における生徒の様々な心理的側面を検討した.3年間の縦断研究では,中学生を対象に4ヵ月間のインターバルを取りながら9回調査を実施した.主な結果は,熟達・協同雰囲気は学習意欲を向上させ,成績雰囲気は,学習意欲を低下させ,不安を高めることが確認された.介入研究では,体育授業における熟達雰囲気が学習意欲に及ぼす影響を検討し,熟達雰囲気が生徒の学習意欲を向上させた.以上,のことから,体育授業における中学生の学習意欲は熟達雰囲気や協同雰囲気によって向上することが明らかとなった.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの動機づけ雰囲気や学習意欲に関する研究では確かめられてこなかった発達段階という観点から学習意欲の変化や体育授業に求められる雰囲気づくりが明らかとなった.特に中学生段階において,多くの研究で示されてきた意欲的側面の低下を防ぎ,なおかつ向上させる要因に熟達・協同雰囲気が貢献できることを確認した点に学術的な意義がある.また学習意欲向上に必要な熟達雰囲気や協同雰囲気づくりでは,教師の生徒への期待や感情を高めるような発言を充実させることが大切であることを実践研究を通して明らかにできた.これらの成果を通して,体育学習の指導法や雰囲気づくりに有用な知見を提示できたことの社会的意義は大きいと考える.
|