研究課題/領域番号 |
17K17884
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医化学一般
神経生理学・神経科学一般
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
福田 七穂 新潟大学, 脳研究所, 講師 (00415283)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 転写後制御 / RNA結合タンパク質 / 嗅神経細胞 / ノックアウトマウス |
研究成果の概要 |
mRNAの局在化は、特定のタンパク質を場所特異的に発現させる転写後制御の1つである。本研究では、mRNA局在化制御因子の一つであるHnrnpabの嗅神経細胞における機能解析を行った。その結果、Hnrnpabは嗅神経細胞の回路形成期に高く発現しており、軸索投射に関わるmRNA群に結合することが明らかとなった。また、Hnrnpab欠損マウスでは、成熟期の嗅神経細胞数が減少することにより嗅上皮の厚さが減少するしていることが明らかとなった。これらのことから、Hnrnpabは嗅神経細胞の回路形成に必要なmRNA制御因子であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
神経細胞におけるmRNAの局在制御は、軸索伸長やシナプス形成を担い、神経変性疾患にも関与するため、その機構の解明が望まれている。本研究では、RNA結合タンパク質 HnrnpabによるmRNAの制御が嗅神経細胞の形成もしくは維持に必要不可欠であることを明らかにした。本研究から得られた、Hnrnpabが結合するmRNA群の情報や、Hnrnpab欠損マウスの表現型解析結果は、mRNAの制御不全に起因する神経変性疾患の原因の解明にも貢献すると考えられる。
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