研究課題/領域番号 |
17K17891
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医学物理学・放射線技術学
病院・医療管理学
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研究機関 | 徳島大学 (2018) 島根大学 (2017) |
研究代表者 |
西山 祐一 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 助教 (80730598)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 死亡時画像診断 / MRI / CT / 死後変化 / 脳 / SOD / 鉄 / 金属 / 温度 / 放射線医学 / 法医学 |
研究成果の概要 |
本研究では,死後脳MRI画像の濃淡形成において,金属沈着という機能的死後変化が及ぼす影響を検討した。ラット死後脳T2強調MRI画像において,被殻および視床に顕著な画像信号低下を認め,金属成分の沈着の可能性が示唆された。これらの部位について,金属含有酵素であるスーパーオキシドディスムターゼ(SOD)の発現,および鉄成分の沈着の有無を病理学的に調べた結果,いずれも組織内での顕著な発現・沈着を認めなかった。以上から,器質的死後変化および金属沈着とは異なる何らかが,死後脳MRI画像の濃淡を変化させる要因として存在する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
死後画像と生体画像の画像信号の違いは主として,器質的な死後変化が原因であるとされている。本研究では,金属成分の沈着や,あるいは脳浮腫などの典型的な器質的死後変化とは異なる何らかが,死後脳MRIにおける特徴的な画像コントラストを生じさせる要因として存在する可能性が明らかになった。本研究で得られた成果は,死後脳組織に生じる死後変化の詳細な解明,さらには死後脳MRI画像の読影方法を構築するうえでの一助になると期待される。
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