研究課題/領域番号 |
17K17935
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
心臓血管外科学
生理学一般
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
元松 祐馬 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (20746870)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ネクロプトーシス / 脊髄虚血 / 遅発対麻痺 / ネクロスタチン-1 / 遅発性対麻痺 / 大動脈 / 大血管外科学 / 細胞増殖・細胞死 |
研究成果の概要 |
当研究室で用いてきたウサギ一過性脊髄虚血モデルを用いてネクロプトーシス阻害薬(Necrostatin-1)を投与し運動機能評価・運動神経細胞の組織学的評価で保護効果を明らかにする事を目的に実験を行った。Necrostatin-1の量は多すぎると心停止または衰弱死したが適量では副作用なく脊髄虚血後の遅発性対麻痺の予防になると確認出来た。HE 染色で薬剤投与群において虚血後に脊髄前角での運動神経細胞の生存数が多い事やWestern blot 法にてネクロプトーシス関連蛋白質の発現が減少した事を確認した。これよりNecrostatin-1は遅発性対麻痺のネクロプトーシスを阻害する事が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脊髄虚血による対麻痺(下半身麻痺)は大動脈手術後の重篤な合併症であり患者QOLを著しく損なうものである。術直後は神経合併症なく覚醒するも時間経過と共に発症する遅発性対麻痺というものもあるが、その機序はいまだ不明な点が多く、そのメカニズム解明は予防法、治療法確立のために重要である。本研究によりNecrostatin-1の有効性を確認できれば大動脈手術を受ける患者の遅発性対麻痺の予防、治療の一助になり術後QOLに寄与することが出来ると考えている。
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