研究課題/領域番号 |
17K17953
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
免疫学
疫学・予防医学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立国際医療研究センター (2019) 東京大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
宮原 麗子 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, ゲノム医科学プロジェクト 特任研究員 (40567301)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | ビタミンD / 自然免疫 / アレルギー疾患 / 感染症 / 白血球数 / Toll様レセプター / 遺伝子発現 / 小児 / 呼吸器感染症 / B型肝炎ワクチン |
研究成果の概要 |
本研究はビタミンD 不足やTLR 経路を介した自然免疫応答能が感染症やアレルギー疾患に関連があるかを明らかにすることが目的である。ビタミンD欠乏の小児はベトナムで多く認められたものの、感染症やアレルギー疾患発症との関連性は認められなかった。一方、自然免疫応答能を見るためTLR を刺激し発現した炎症性サイトカイン遺伝子を測定したところ、monocyteなどの血球数と強い相関が認められた。neutrophilやlymphocyteは結核発症と、monocyteは喘鳴様症状との関連が認められたことから、TLRを介する自然免疫応答能が感染症やアレルギー疾患発症に関連する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では呼吸器疾患や喘息などのアレルギー疾患のリスク因子同定や予測因子の推定を試みた。当初の目的であったビタミンD欠乏と自然免疫反応や疾患との関連は明らかにすることはできなかったが、白血球数や血球の分画が自然免疫応答能と強い相関があることを明らかにするとともに、血球数が感染症やアレルギー疾患を予測できるマーカーとなり得ることを示唆する研究成果を得た。医療資源が不足する国において簡便に疾患を予測、診断する方法の発見は重要である。血液検査の中でも白血球数測定は安価に簡便に実施することができることから、低中所得国において喘息の重症化の予防や感染症の早期診断に応用することが期待される。
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