研究課題/領域番号 |
17K17956
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
循環器内科学
薬理学一般
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
藤末 昂一郎 熊本大学, 病院, 助教 (10779151)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | コルヒチン / 心筋梗塞 / 炎症 / インフラマソーム / 左室リモデリング / NLRP3インフラマソーム / リモデリング |
研究成果の概要 |
急性心筋梗塞マウスモデルにコルヒチンを投与することで心筋梗塞後の心機能低下が抑制され、慢性期の心不全および死亡率の改善がみられた。病理組織学的検討において、コルヒチンは心筋梗塞急性期の梗塞心筋局所における過剰な炎症細胞の集簇および炎症性サイトカインの産生を抑制した。炎症性サイトカイン抑制は全身性というよりは梗塞心筋局所で認められ、コルヒチンは梗塞心筋局所に作用するものと考えられた。その抗炎症メカニズムとしてNLRP3インフラマソームを介したカスケードが関与する可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、コルヒチンが梗塞心筋局所の過剰な炎症反応を抑制し、それにはNLRP3インフラマソームを介した炎症抑制メカニズムが関与する可能性を初めて示した。本研究結果は今後の心血管疾患の新たな治療開発に影響を与えるものと考えられる。しかし、NLRP3インフラマソーム阻害モデルを用いた検証が不十分であること、また血管の炎症抑制効果の検討は不十分であることから引き続き心血管領域におけるコルヒチンの抗炎症作用のメカニズムについて検証を続けていく。
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