研究課題/領域番号 |
17K17957
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
食生活学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
西本 康兵 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (60535590)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 声帯星型細胞 / ビタミンA / 声帯 / 星型細胞 / 免疫染色 / ウェスタンブロット / ビタミンA / 体内動態 / 声帯瘢痕 |
研究成果の概要 |
ラットを用いて経口的にビタミンAを投与し、その体内動態および声帯を含む各臓器への分布を調べた。ビタミンAとして、アルコール型ビタミンAの輸送タンパクであるRBP(retinol binding protein)と結合しない性質をもつαレチノールを投与した。経口的に投与された ビタミンAは3時間で血中に出現し、エステル型ビタミンAとして声帯を含む種々の臓器に分布され、声帯で貯蔵されたビタミンAはその他の臓器と比較して素早く代謝されていることが判明した。また、ビタミンAの貯蔵細胞である声帯星型細胞において輸送タンパクを含む各種のビタミンA関連タンパクは全て発現していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
喉頭領域のビタミンAの動態や α レチノールの投与効果に関する報告は過去にない点、すでに製品化されたビタミンA製剤を用いることで即臨床応用が可能となる点から、本研究は独創的である。本研究によりビタミンAの声帯への輸送機序が一部解明された。声帯瘢痕については現在治療法はないが、ビタミンA過剰状態にすることで、声帯星型細胞のビタミンA貯蔵量の増加とともに活性化・線維素産生の抑制・遅延が起こり、瘢痕形成の予防効果が認められると予想される。
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