研究課題/領域番号 |
17K17967
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
財政・公共経済
経済政策
|
研究機関 | 甲南大学 (2018-2019) 鹿児島大学 (2017) |
研究代表者 |
林 亮輔 甲南大学, 経済学部, 准教授 (50634987)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
|
キーワード | 交通インフラ / スピルオーバー / ヘドニック・モデル / 交通インフラ整備 |
研究成果の概要 |
本研究では、高速道路整備が企業活動に及ぼす経済効果の量的規模と空間的広がりについて、部分開通によるネットワーク形成過程を考慮した上で、ヘドニック・アプローチを用いて検証した。その結果、①高速道路整備による効果は一律に広がっているわけではないこと、②ネットワークが十分に形成されていない時点では効果が現れないこと、③ネットワークが形成されるにつれ効果が発生すること、そしてその効果は、④ネットワークで結ばれる地域間の相対的な経済力とともに、ネットワークが形成されることによるアクセス改善度によって決定づけられることを明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
交通インフラ整備はすべての地域にプラスの効果をもたらすと想像しがちであるが、①発生する効果の空間的広がりや、ネットワーク形成過程と効果との関係性を十分に考慮しながら整備計画を立てる必要性や、②効果を享受するには、広域的な経済圏域の形成を実現する地域政策が必要であるなど、地域経済の発展と格差問題という視点から、交通インフラ整備のあり方(広域的整備と財源調達方法等)を検討することの重要性を示した点に、本研究の学術的・社会的意義がある。
|