研究課題/領域番号 |
17K17977
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
文学一般
英米・英語圏文学
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研究機関 | 秋田県立大学 |
研究代表者 |
江口 真規 秋田県立大学, 総合科学教育研究センター, 助教 (30779624)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | アニマル・スタディーズ / 動物 / 文学論 / 震災後文学 / 海外における日本文学・日本文化 / 羊 / アニマル・ツーリズム / 比較文学 / 比較文化 / 表象 / 文学一般 |
研究成果の概要 |
アニマル・スタディーズの発展の経緯や現状についての調査を行った結果、(1)動物に関する議論に多角的な視野を与えるためにも西欧中心的な立場からの転換が必要であること、(2)動物擁護や食事など動物に対する立場や主観に制限されない方法論として広がりを見せていること、(3)環境・社会問題に実践的に関与していく姿勢が明らかになった。これらの情報収集の成果を国内外で発表したほか、日本でのアニマル・スタディーズの理論応用の一例として、単著『日本近現代文学における羊の表象――漱石から春樹まで』(彩流社、2018年)を刊行することにより、動物という観点からの日本文学研究の枠組みと方法論を提示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で調査を行ったアニマル・スタディーズの理論と方法論は、文学に限らず、動物に関わる人文学・自然科学の種々の分野において活用されるものである。その関心は、畜産動物の権利や生物の安楽死など、農業、食、医療、福祉といった広範囲にわたる。本研究で得られた複数領域の研究者ネットワークと、地域における実践的な教育活動を通して、既存の学問分野にとらわれないアニマル・スタディーズの学際的な知のあり方の一端を示した。 また、日本文学・文化の動物の事例を紹介することで、西欧中心主義的なアニマル・スタディーズの議論に多角的な視野を提供するとともに、海外における日本文化の理解促進に努めた。
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