研究課題/領域番号 |
17K17985
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
発生生物学
進化生物学
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
田中 健太郎 首都大学東京, 理学研究科, 特任研究員 (30774129)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 交尾器 / 形態進化 / キイロショウジョウバエ / ショウジョウバエ / 外部生殖器 / 雄外部生殖器 / 進化 / ゲノム / 発生・分化 |
研究成果の概要 |
交尾器形態はたとえ近縁な種間でも著しく異なる。交尾器の違いによって生じる機械的生殖的隔離は種と種を隔てる障壁として働くため、交尾器は種分化プロセスを理解するうえで重要な形態形質である。本研究では、キイロショウジョウバエ種亜群の雄の交尾器に着目し、種独自の交尾器形成に関わる遺伝子の特性を明らかにした。また、種分化初期段階にみられるような、僅かに交尾器形態が異なる場合でも雌雄交尾器のカップリングに不適合が生じていることも明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
交尾器形態は一般に進化速度の速い形態であることは広く認知されていることであったが、具体的にどのような遺伝子によって速く進化しているのかは不明であった。今回の研究結果からは、特定の遺伝子セットではなく、様々な発生関連遺伝子を利用することで交尾器形態は速い進化を遂げた可能性が見えてきた。また、種分化初期段階にみられるような、種間で交尾器形態が如実には違わない(少し異なる)場合でも交尾に不具合が生じることも明らかになった。種分化の初期段階においても交尾器は重要な役割を担っていたと考えられる。
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