研究課題/領域番号 |
17K17995
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
応用健康科学
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研究機関 | 神奈川県立保健福祉大学 |
研究代表者 |
鈴木 智高 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 准教授 (00576382)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 注意 / 歩行 / 転倒 / 反応時間 / 注意機能 |
研究成果の概要 |
研究代表者らは、自由に歩いている時に、簡便かつ繰り返し反応時間課題を行うことができるスマートフォンアプリケーションを開発した。このアプリを使用することによって注意需要に及ぼす歩行課題の影響を評価することができる。 研究代表者らは、歩行中に杖を使用するとさらなる注意需要の増加が生じるが、注意需要に及ぼす杖の効果は歩行安定性に依存することを明らかにした。下肢の左右非対称性が歩行中の注意需要に及ぼす影響を調べた研究では、補高による下肢の非対称制御が、歩行中の注意需要を増加させることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
運動機能だけでなく注意機能が低下すると転倒リスクが高くなるといわれている。この研究では歩いている時の状況がどの程度注意に負担を与えるかを簡便な方法で調べた。杖を使って歩くと、それ自体が課題となることから、注意の負担は増えた。しかし、杖が歩いている時の不安定性を減らすのに貢献していると、杖による注意への負担は増えなかった。また、脚の長さが左右異なることで、歩行が左右非対称になる状況においては、その差がわずかであっても注意への影響が生じていた。転倒リスクを高める歩行中の注意に関する知見は、転倒予防を考える上で重要なデータとなり得る。
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