研究課題/領域番号 |
17K18019
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
天文学
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研究機関 | 国立天文台 (2022) 名古屋大学 (2017-2021) |
研究代表者 |
森鼻 久美子 国立天文台, ハワイ観測所, RCUH職員 (50640843)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 赤外線天文学 / X線天文学 / 白色矮星連星系 / 狭帯域フィルター / X線 / 狭帯域フィルター観測 / 銀河面 / 近赤外線天文学 / 近赤外線 / 銀河面X線放射 / 宇宙物理 / 光赤外天文学 |
研究成果の概要 |
天の川銀河の銀河面に沿って見かけ上拡がったX線放射 (銀河面リッジX線放射) を構成する天体種族と考えられている激変星を銀河面で探査した。個々のX線点源の光子統計が乏しいため、星間吸収の小さい近赤外線で激変星スペクトルがPaβ輝線を持つことに着目した。輝線波長域のみ透過する狭帯域オンフィルターと輝線波長の両側に透過幅を持つことで連続光を精度よく差し引き、輝線天体の検出を向上させるオフフィルターを開発し、銀河面の観測により輝線天体を検出した。 また、銀河バルジ領域の近赤外深撮像観測を行い、バルジ領域のリッジ放射には磁場の弱い激変星や非接触型連星系の白色矮性連星系が寄与していることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
広大な銀河面において輝線天体を全て分光観測により行うのは現実的ではない。輝線波長に透過幅を持つ狭帯域フィルターを用いれば、広い銀河面でも輝線天体を効率よく検出可能である。しかし、輝線成分は天体スペクトルの連続光成分の上にのっているため連続光成分を精度よく差し引くことが難しく、既存の狭帯域フィルターでは等価幅の大きい輝線天体の検出に限られてきた。本研究で開発した特殊狭帯域フィルターは輝線の両側で連続光成分を取得することで、傾きを持つスペクトルでも連続光成分を精度よく差し引くことができるため、弱い輝線天体まで検出を可能にした。
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