研究課題/領域番号 |
17K18034
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
食生活学
消化器内科学
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研究機関 | 弘前大学 (2018) 熊本県立大学 (2017) |
研究代表者 |
山元 涼子 弘前大学, 農学生命科学部, 助教 (50580429)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | NAFLD / NASH / フルクトース / AGEs |
研究成果の概要 |
マウスに10%および30%のフルクトースを24週間飲水させ,NAFLD発症の評価を行った。その結果,フルクトースが直接的にNAFLDを促進するといった結果は得られなかった。一方で,30%フルクトース摂取で肝臓重量の増加や肝臓中のAGEsは増加していたことから,さらに長期にわたって摂取した場合のリスクについては検討の余地がある。しかしながら本研究の結果からは,総エネルギー摂取量に差がない条件では,フルクトースが直接的なNAFLDの誘発要因にはならないと考えられ,NAFLD予防にはフルクトースのような特定の食品成分よりもまずはエネルギー摂取量を考慮する必要があることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
NAFLD患者は世界的にも増加が問題となっており,急速な病態解明と予防・治療法の確立が求められている。現在,NAFLDの有効な治療薬は見つかっておらず,治療方針の第一選択は食生活の改善である。このように食生活との関連が深いNAFLDにおいて,フルクトースと病態発症に着目した本研究は学術的にも社会的にも重要な研究である。本研究では,ヒトの日常的な摂取量を想定してマウスへの投与量を決定しており,疾患に対する食品のリスクを過大評価することなく,ヒト食生活の実践に即した科学的根拠の蓄積への貢献することを目的としており社会的意義は高いと考えられる。
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