研究課題/領域番号 |
17K18053
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
医療技術評価学
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
渡邉 観世子 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 准教授 (80433613)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 歩行補助具 / 歩行イメージ / 心的時間測定 / 高齢者 / 要介護 / 歩行速度 / 運動イメージ / 杖 / 歩行 / 運動機能 / リハビリテーション |
研究成果の概要 |
本研究では,歩行補助具の使用の有無における歩行イメージの変化および,歩行イメージと身体機能との関連について心的時間測定法を用いて検討した.健常高齢者は通常の歩行では自身の歩行速度を過小評価しているのに対して,歩行補助具を用いた歩行では若年者も高齢者も過大評価することが明らかとなった.また日常的に歩行補助具を使用している要介護高齢者も含めた検討では,歩行補助具を使用する場合には,歩行が遅いほど過大評価の程度が大きいという関連性を認め,その傾向は若年者よりも健常高齢者や要介護高齢者において強いことが明らかとなった.これらの結果は歩行補助具の処方や指導において重要な臨床的示唆と言える.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歩行補助具を使用することで若年者も高齢者も自身の歩行を過大評価するという結果は,例えば横断歩道や踏切などの時間的な制約のある状況下では,危険な判断となる可能性を示している.さらにこのような過大評価の程度は身体機能の低さと関連しているという結果も得られた.本研究の意義は,臨床現場において歩行補助具の使用に伴う危険性として歩行補助具の処方や指導に応用できる結果を示した点にあると言える.
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