研究課題/領域番号 |
17K18084
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
救急医学
麻酔科学
|
研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
中澤 春政 杏林大学, 医学部, 准教授 (10458888)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
|
キーワード | 敗血症 / ミトコンドリア機能障害 / ファルネシル化変換酵素阻害薬 / ミトコンドリアDNA / ミトコンドリア障害 / ファルネシル化 / DAMPs / ファルネシル変換酵素阻害薬 / インスリン抵抗性 / 筋萎縮 |
研究成果の概要 |
本研究は、敗血症に合併する骨格筋でのミトコンドリア機能障害に対するファルネシル化変換酵素阻害薬(FTI)の効果を検証するために行った。マウスの敗血症モデルを作成し、FTIを投与することで、マウスの生命予後が改善することを示した。また、FTIの投与は、敗血症によって惹起されたマウス腓腹筋のミトコンドリア形態異常を改善し、血清中のミトコンドリアDNAを減少させる傾向がみられた。このことより、敗血症モデルマウスにおいてFTIの投与は、ミトコンドリア形態異常を抑制し、それに伴い血清中のミトコンドリアDNAの減少させることで、全身への炎症の波及を抑制する可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
敗血症は、発症率と死亡率が高く、その要因がさまざまであるため治療が困難な病態である。とくに敗血症に伴う骨格筋のミトコンドリア機能障害の合併は、患者のよごを増悪させる因子として重要である。本研究で、我々はファルネシル化変換酵素阻害薬(FTI)が、ミトコンドリア機能を完全させる可能性に注目し、敗血市モデルマウスに対するFTIの効果について検討した。その結果、FTIの投与は敗血症マウスのミトコンドリア形態異常を改善し、生命予後を向上させることが示された。本研究の結果は、今後の敗血症治療においてミトコンドリア機能をターゲットとした新しい治療法につながる可能性があり意義深いと考える。
|