研究課題/領域番号 |
17K18122
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
基盤・社会脳科学
神経化学・神経薬理学
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
木下 千智 帝京大学, 医学部, 助教 (10567085)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | グルタチオン / microRNA / RNA結合タンパク質 / 神経変性疾患 / 酸化ストレス / miR96 / GTRAP3-18 / 発現制御 / タンパク質 / 脳神経疾患 / 蛋白質 |
研究成果の概要 |
神経変性疾患の惹起要因とされる酸化ストレスに対し、抗酸化作用持つグルタチオンの量的決定には、膜輸送体EAAC1とその負調節因子GTRAP3-18が不可欠である。これらのタンパク質は同一のmicroRNAにより調節されることが明らかになっている。しかしながら、その調節様式は通常とは異なり、RNA結合タンパク質介在の可能性が示唆された。そこでGTRAP3-18の3’非翻訳領域RNAに結合するタンパク質群を複数同定し解析を行った。その結果、GTRAP3-18はRNA結合タンパク質にある負に制御されており、このタンパク質を介してGTRAP3-18がmicroRNAに調節されていることを発見した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
神経変性疾患の治療は投薬により一時的に症状を改善させることは可能であるが、病気の進行を抑制することはできない。種々の神経変性疾患に共通して見られるのが酸化ストレスの亢進と抗酸化機構の破綻である。本研究では、miR96による脳グルタチオン量調節機構が新規エピジェネティック制御機構によるものと明らかにした学術的意義と、この制御機構の解明が分子標的薬や遺伝子治療の開発に繋がり得るという臨床的意義を併せ持つ。今後の更なる研究が未だ根治が不可能な神経変性疾患における根本治療開発の一助になり得ると考えている。
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