研究課題/領域番号 |
17K18123
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生体関連化学
ケミカルバイオロジー
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
荒井 堅太 東海大学, 理学部, 講師 (60728062)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | セレン / タンパク質フォールディング / 酸化還元反応 / 神経変性疾患 / 創薬 / 酸化ストレス / 酵素モデル / フォールディング / セレネニルスルフィド / ジセレニド / 抗酸化剤 / タンパク質 / ジスルフィド / 抗酸化活性 |
研究成果の概要 |
新生ポリペプチド鎖は、正しい立体構造へフォールディングすることで生理活性を発現する。一般的にシステイン残基間での酸化的なジスルフィド架橋が連動するフォールディング反応は、Protein disulfide isomerase(PDI)が制御している。PDIの活性中心に存在するチオール基は、しばしば活性酸素(あるいは窒素)種によって修飾され、酵素活性が減退、ひいてはフォールディング不全を助長する。神経変性疾患の原因ともなるミスフォールド体の生成を抑制する為、①抗酸化活性能、②失活PDIの再活性化能、③フォールディング促進能、の3つの触媒活性を有する新規環状ジセレニド化合物の合成に取り組んだ。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超高齢化が進む我が国では、タンパク質の異常な構造変化に起因するアルツハイマー病などの神経変性病の患者数が増加し続けている。本研究は、そのような望ましくないタンパク質への構造変化を抑制、あるいは正常なタンパク質構造の復元を補助する試薬開発に関わるものである。合成に成功したいくつかの化合物について、これらの薬理効果を示唆するデータが得られており、今後の新薬開発に有益な指針を与えるものと考えられる。
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