研究課題/領域番号 |
17K18131
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
眼科学
脳計測科学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
小川 俊平 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (70529601)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 緑内障 / 網膜神経節細胞 / 視細胞 / 神経変性 / 拡散強調画像 / トラクトグラフィー / 量的MRI / 経シナプス変性 / 網膜疾患 / 視覚路変性 / MRI / 神経科学 / 臨床 |
研究成果の概要 |
本研究は、網膜疾患による脳視覚路変化を拡散強調画像(dMRI)とトラクトグラフィーを用いて定量的に評価することが目的であった。研究開始時は、網膜神経節細胞(RGC)が選択的に障害される緑内障が脳の構造変化を来す代表疾患であった。我々は、第一次ニューロンの視細胞障害疾患でも脳構造変化が検出されることを加齢黄斑変性や網膜色素変性など複数の疾患で報告してきた。また、ここでいう脳の構造変化とは当初dMRIを用いた水拡散情報の変化情報のみであったが、NODDIや量的MRIなどの新しい測定方法を追加することで、脳微小組織の構造変化をより詳細に理解し、検出することが可能となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により網膜の障害は、障害部位がより末梢の視細胞(第一次ニューロン)であっても脳視覚経路に構造変化を来し、視覚系内で視神経視索とニューロンを超えた視放線では組織変化の様式が異なることを明らかとしてきた。このような視覚系の上位中枢への影響へのは認識されておらず、我々の成果は現在広く注目と期待を集める再生医療などにも根本的な患者選択、治療効果判定、リハビリテーション方法の変革を迫る。効果的な網膜治療法を開発しても、より上位中枢の状態を理解し評価することが出来なければ視覚の再建は成立し得ない。
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