研究課題/領域番号 |
17K18148
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生体関連化学
基盤・社会脳科学
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
鈴木 商信 東邦大学, 理学部, 研究員 (30532105)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | バイオテクノロジー / 有機化学 / 脳・神経 / 光化学 / ケミカルバイオロジー / ケージド化合物 |
研究成果の概要 |
本研究では、光分解性保護基であるBhc基へオレフィンを伸展させることで、新しい光化学特性を持つ光分解性保護基を開発した。私が開発した8位にアルデヒド基を持つBhc-ケージド酢酸にWittig試薬を反応させることで、様々なオレフィン伸展型Bhc基を新たに合成することに成功した。光化学特性を調べた結果、全ての化合物が、450 nm以上に吸収を持ち、光分解効率Φε450は1.5~5.6程度と低いものの、元となるBhc基ではなし得ない450 nmでの光分解を引き起こした。以上の結果から、8位にアルデヒド基を持つBhc-ケージド酢酸を元に、新規な光分解性保護基を開発する戦略が確立できたと言える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ケージド化合物は、光照射により薬や生理活性物質の放出を、任意の場所、任意のタイミングで制御できる化合物である。ケージド化合物に使われる光分解性保護基は、分解させるための光の波長が異なるなど、光化学特性が異なる様々な保護基が存在することが望ましい。本研究では、8位にアルデヒド基を持つBhc基に対し、簡単な化学反応でオレフィンを伸展させることで、新しい光化学特性を持つ光分解性保護基を開発した。その結果、Bhc基とは異なる450 nmの波長で分解できるような、新規の光分解性保護基を多種多様に合成することができ、本研究の方法が新種の光分解性保護基の開発に応用可能なことが示された。
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