研究課題/領域番号 |
17K18156
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
小児科学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
長野 伸彦 日本大学, 医学部, 准教授 (90794701)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | チオレドキシン / 新生児慢性肺障害 / 新生仔マウス / 高濃度酸素暴露 / 肺胞発達遅延の抑制 / 炎症性マーカーの上昇抑制 / マクロファージの遊走抑制 / バイオマーカー / 早産児 / 血清TRX-1 |
研究成果の概要 |
高濃度酸素投与は、新生児肺障害を治療するのにしばしば用いられるが、長い期間の高濃度酸素投与は新生児慢性肺疾患のリスクを増加させる。一方で、細胞には過度の酸化ストレスから保護するための抗酸化システムがあり、TRXは抗酸化物質の中に含まれる。成獣の肺障害マウスモデルについてのTRXの防御効果は、すでに多く報告されている。我々は今回の研究でTRXが新生仔マウスの高濃度酸素性肺障害に対しても防御効果があることを示した。その防御効果の一因は、TRXが炎症性マーカーであるIL-6 、MCP-1、CXCL2の肺内mRNA発現を有意に減少させ、マクロファージの遊走を阻害するためと考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
TRXトランスジェニックマウスは新生仔期高濃度酸素暴露による高濃度酸素性肺傷害に対する防御効果を示した。炎症性マーカーであるIL-6 、MCP-1、CXCL2の肺内mRNA発現が有意に減少し、マクロファージの遊走を阻害した。本研究結果から、ヒト組み換えチオレドキシン蛋白は新生児慢性肺障害に対して有効である可能性があると考えられるが、臨床応用に向けては、新生児慢性肺障害マウスモデルに対するヒト組み換えチオレドキシン蛋白の有効性を検証する必要がある。
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