研究課題/領域番号 |
17K18165
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
応用健康科学
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
村上 隆啓 明治大学, 理工学部, 専任講師 (50409463)
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研究協力者 |
青木 創一朗
米口 遼一
大橋 沙季
戸田 佑希
落合 裕貴
重松 颯人
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 老人性難聴 / 補聴器 / 聴覚フィードバック / 骨導音 / phase vocoder / ノンパラメトリックベイズモデル / マイクロホンアレー校正 / ブラインドシステム同定 / インパルス応答推定 / 双曲線正割分布 / 気導音 |
研究成果の概要 |
補聴器の性能は,入出力時間差に関する制限あるために改善が難しい.一方,老人性難聴では,補聴器で発生する入出力時間差の許容量を大きく設定できることが示唆されている. 本研究では,この許容量の年齢による変化を詳しく調査した.また,この調査の効率化のために必要となる音の補正に関連して,音響システムのパラメータの新しい推定法を導出した.さらに,音の補正への応用が期待されるディジタル信号処理技術の1つであるphase vocoderについて,従来の方法において発生していた位相アンラップ問題を回避する方法を提案した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年,老人性難聴に起因するコミュニケーションの問題や認知症リスクの上昇が指摘されている.一方,老人性難聴を補助するための補聴器は,普及率が15%を下回っている.補聴器の低普及率の主な原因は,利用者の期待に対して性能が不十分であるためと考えられる. 本研究課題は,老人性難聴用補聴器の性能改善への試みの1つである.従来は,補聴器内部で行う音声処理方法の改善が多く試みられてきた.一方,本研究課題では,老人性難聴の特徴の積極的な利用による性能改善の可能性を探った.本研究課題によって得られた実験方法や集まったデータ等の成果を今後もより洗練させることで,補聴器の性能の大幅な改善が期待できる.
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