研究課題
若手研究(B)
本研究における主となる成果は2点あり,1点目が腰痛者における脊柱近傍の骨格筋の血流循環動態を明らかにした点である.腰部および頸部の脊柱近傍の骨格筋は前屈みになると血流が低下し,腰反りになると増加することが示された.加齢等により腰が曲がり,腰痛を患っている場合,腰背部筋の筋血流が低下してしまっている可能性が示唆された.2点目は上記結果を踏まえた運動療法プログラムの有用性を証明できた点である.腰曲がりの腰痛患者に血流改善を主とした運動プログラムを実施したところ,手術適応レベルの変形にも関わらず53名のうち7割以上に腰痛軽減を認め,血流改善運動の有用性を認めた.
これまで,腰痛の原因究明は多方面から行われてきたが,腰曲がりの腰痛者に生じている腰痛の原因究明はほとんどされてこなかった.90年代後半に脊柱管狭窄症の一症状である間欠性破行に腰背部筋の血流循環が関与するとの報告がされた程度であった.腰曲がりの腰痛患者に対する運動療法を実施する中で,改めて腰背部筋の筋血流の改善が症状軽減に影響するのではないかとの印象を経験し,それを明らかにしたのが本研究となる.全ての腰曲がり患者に対して腰痛軽減を確認することはできなかったが,対象とした7割に腰痛だけでなく痺れ症状も軽減することができ,腰痛治療の発展に大きく寄与できる結果が得られたと考えている.
すべて 2022 2021 2020 2019 2018 2017 その他
すべて 雑誌論文 (20件) (うち国際共著 2件、 査読あり 20件、 オープンアクセス 14件) 学会発表 (24件) (うち国際学会 4件、 招待講演 3件) 備考 (1件)
J of physical therapy science.
巻: 13
Medical Science Digest.
巻: 48 ページ: 157-159
日本運動器疼痛学会誌.
巻: 13 ページ: 214-220
Healthcare
巻: 9 ページ: 1-16
J Phys Ther Sci
巻: 33 号: 6 ページ: 489-494
10.1589/jpts.33.489
130008053913
Journal of Spine Research
巻: 11 号: 6 ページ: 923-930
10.34371/jspineres.2020-0510
130007858254
巻: 11 号: 6 ページ: 902-907
10.34371/jspineres.2020-0506
130007858274
理学療法ジャーナル
巻: 54 ページ: 1111-1115
40022327990
Rigakuryoho Kagaku
巻: 35 号: 4 ページ: 483-487
10.1589/rika.35.483
130007889001
Niigata Journal of Health and Walfare.
巻: 19 ページ: 155-162
理学療法科学
巻: 35 ページ: 245-249
理学療法新潟
巻: 22 ページ: 3-8
理学療法学
巻: 46 ページ: 407-416
130007769751
ペインクリニック
巻: 40 ページ: 194-202
臨床整形外科
巻: 54 ページ: 271-278
巻: 21 ページ: 19-24
日本運動器疼痛学会
巻: 10 ページ: 64-74
日本運動器疼痛学会誌
巻: 9 ページ: 210-219
40021363896
巻: 9 ページ: 229-236
40021363909
新潟リハビリテーション大学紀要
巻: 6 ページ: 35-44
120006769895
https://researchmap.jp/k.takuya/