研究課題/領域番号 |
17K18226
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
応用薬理学
整形外科学
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研究機関 | 鈴鹿医療科学大学 |
研究代表者 |
及川 弘崇 鈴鹿医療科学大学, 薬学部, 助教 (00732041)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 筋萎縮性側索硬化症 / ALS / β-グルクロニダーゼ / GUS / 酵素精製 / GUS-D6 / Native GUS / ALSマウス / Native GUS 中枢移行性 / GUSによる神経細胞伸長補助 / 酵素療法 / コンドロイチン硫酸プロテオグリカ ン / 応用薬理学 / CSPG分解療法 / ドラッグデリバリー |
研究成果の概要 |
本研究ではALSの病変部に蓄積するコンドロイチン硫酸プロテオグリカンを分解する酵素β-グルクロニダーゼ(GUS)を用いた新たな治療法を開拓することを目的に行った。しかしながら、中枢神経移行性が高いGUS-D6の自家精製に失敗したためGUSで実験を行った。Neuro-2a細胞に、GUSを適用したところ、軸索伸長傾向を観察した。また、自然型マウス尾静脈からGUSを投与したところ、中枢神経系と脊髄への移行性を観察した。よって、GUS-D6でなくても治療効果が期待できたため、ALSモデルマウスにGUS投与を行った。その結果、ALS症状の発現を3週間ほど遅延させ、脳萎縮の減退の可能性が観察された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ALSの病態発症の原因としては異常タンパク質凝集やそれに付随する神経突起の短縮、ミトコンドリア機能障害や酸化ストレス、神経の炎症や興奮毒性による神経細胞死など多岐にわたる。本研究は、これまでにアプローチが全くといってなかった運動神経の外部環境を調整する方法でALSの病態改善を目指したところに新規的な意義がある。結果的に、ALSモデルマウスにおいて、病態発症の遅延の可能性までしか確認できず、劇的な治療効果は得られなかった。しかしながら、現在の臨床治療薬リルゾールや、近年ALSに有効性があると報告があったロピニロールと、GUSを併用する事によってALS患者のQOL改善効果が期待できると考える。
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