研究課題/領域番号 |
17K18257
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
食生活学
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研究機関 | 畿央大学 (2019) 近畿大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
安澤 俊紀 畿央大学, 健康科学部, 助手 (80734425)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 糖尿病性腎症 / 血管内皮細胞 / エイコサペンタエン酸 / 内皮細胞間葉移行 / 脂肪細胞 / 栄養学 / 内皮間葉転換 / 肥満 / 生理学 / 腎臓内科学 / 病態生理学 / 糖尿病 |
研究成果の概要 |
糖尿病性腎症悪化の一因として内皮細胞間葉移行が考えられている。本研究では食品由来成分であるエイコサペンタエン酸(EPA)に着目し糖尿病性腎症の改善に対する影響を検討した。糖尿病誘発マウスにEPAを投与したところ腎線維化を抑制し腎機能を改善する可能性が示唆された。また、脂肪細胞の肥大化に伴い分泌される物質が血管内皮細胞の内皮細胞間葉移行を引き起こすことを明らかにした。さらに、EPAが脂肪細胞肥大化による内皮細胞間葉移行を抑制することを明らかにした。EPAは糖尿病性腎症における腎線維化を制御する食品成分として有効である可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病性腎症患者の増加は非常に問題となっている。また、透析導入患者の原疾患としても糖尿病性腎症は増加しており、深刻な医療経済問題となっている。糖尿病性腎症の治療はRAS阻害薬を中心とした厳密な血圧管理や血糖管理、低蛋白質食、減塩食などである。実際の治療では糖尿病性腎症が進展するにつれ投薬量が多くなり、患者の服薬コンプライアンスに治療効果が左右される。本研究では、食品由来成分であるEPAが糖尿病性腎症の改善に有効である可能性を示し、糖尿病性腎症の腎線維化におけるEndMT に対するEPAの抑制効果も明らかにした。これは薬剤に頼らない糖尿病性腎症の新たな治療方法確立の基盤となり得る。
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