研究課題/領域番号 |
17K18286
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育心理学
子ども学(子ども環境学)
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研究機関 | 広島修道大学 |
研究代表者 |
鈴木 亜由美 広島修道大学, 健康科学部, 教授 (40435045)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 情動調整方略 / 就学前児 / 行動方略と認知方略 / 情動調整 / 認知的方略 / 心の理論 / 言語発達 / ネガティブ情動 / 養育者評定 / 言語 / 教育系心理学 / 発達心理学 |
研究成果の概要 |
本研究は,就学前児がどのように情動調整方略を認識しているかを明らかにするものであり,就学前児の情動調整方略への認識の特徴とそれに関わる個人要因,日常場面での社会的行動との関連を検討した。得られた結果より,(1)就学前期において,情動調整方略のうち行動方略に対しては一定の認識がされているものの,認知方略への認識は発達途上であること,(2) 行動方略と認知方略に対する認識は,どちらも言語能力,誤信念理解との関連が見られること,(3)個別調査で見られる就学前児の情動調整方略への認識と,養育者が評定する社会的行動には部分的な関連が見られることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は就学に向けて必要な情動調整とはどのような性質を持ち,どのような発達的基盤に支えられるのかを明らかにするものである。従来の研究では就学前期の子どもを対象として,認知方略を含む情動調整方略を検討した発達的研究は比較的少ない。しかしながら,近年では小学校へ入学した児童が,一定の期間が経過しても,入学直後の落ち着かない振る舞いを解消できないといった,「小1プロブレム」が取り上げられており,この背景には自己コントロールの未熟さの問題があるとされている。本研究の知見はこれらの問題解決のための示唆を与えるものであると考える。
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