研究課題/領域番号 |
17K18339
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
構造生物化学
細胞生物学
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研究機関 | 東京工業大学 (2018-2019) 公益財団法人微生物化学研究会 (2017) |
研究代表者 |
山崎 章徳 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 特任助教 (80623884)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 選択的オートファジー / オートファジー / オートファゴソーム / オルガネラ |
研究成果の概要 |
選択的オートファジーのモデル経路である、出芽酵母の液胞加水分解酵素輸送経路であるCvt経路のカーゴApe1を用いてカーゴ集積機構の解析を行った。オートファゴソーム前駆体をミミックするようなGUVを用いたオートファゴソームへの取り込み過程のin vitro再構成実験から、Ape1が野生型で液滴の性質を持つときはApe1の表面に沿ってGUV膜が屈曲しGUV内部に取り込まれる様子が観察されたが、Ape1が凝集体化しているとGUV膜の屈曲は起こらなかった。このことから、カーゴの状態が"適切"であることが隔離膜の屈曲を引き起こし、またオートファゴソームへの取り込みにも重要であることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は選択的オートファジーにされるカーゴの状態がオートファゴソーム前駆体の屈曲と取り込みに重要であることを見出した。ヒトにおいて選択的オートファジーは細胞内ホメオスタシスを保つために非常に重要な働きを行っており、その破綻は様々な疾病、特に神経での破綻は神経変性疾患を引き起こすことが示唆されている。このことから本研究から得られた選択的オートファジーに関する知見は、神経変性疾患を始めとする疾患群を克服するための足がかりとなることが期待される。
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