研究課題/領域番号 |
17K18357
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
分子生物学
細胞生物学
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 (2019) 国立研究開発法人理化学研究所 (2017-2018) |
研究代表者 |
稲葉 岳彦 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 助教 (60611994)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 転写因子NFκB / 1細胞ライブセルイメージング / RNAポリメラーゼ / ヒストンアセチル化 / トランスクリプトーム / スーパーエンハンサー / 光学顕微鏡 / 1細胞 / 転写因子 / 転写因子NF-kB / 一細胞解析 / ライブセルイメージング / マイクロウェル / 細胞内情報伝達 |
研究成果の概要 |
細胞の転写制御メカニズムを調べるために、遺伝子の転写因子NFκBを対象としたライブセルイメージングを行った。刺激により核内に移動したNFκBは巨大集合体を形成した。これは、遺伝子の転写に重要な因子と一緒に集合した構造であり、時間経過とともに増減していた。集合体により、制御される遺伝子群が存在し、かつその制御は時間とともに変化していることを意味しており、細胞の分化などの制御にも関与する可能性を示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細胞は転写により遺伝子発現スイッチをオンとすることで、様々な外的刺激に対応する。炎症や免疫の成熟に重要な転写因子NFκBを対象として、刺激に応じた細胞内でのふるまいを調べた。刺激後にNFκBは核内に侵入し巨大な集合体を形成する。このような巨大集合体は、スーパーエンハンサーであり、細胞の根本的な性質を変化させるスイッチとして遺伝子発現の制御に関わると考えている。巨大集合体は時間変化で数を変化させており、細胞の性質に関わる様々な遺伝子発現のスイッチの組み合わせを動的に制御している可能性を示した。
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