研究課題/領域番号 |
17K18371
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
脳神経外科学
救急医学
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研究機関 | 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛 |
研究代表者 |
竹内 誠 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 脳神経外科学, 助教 (30794127)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | 急性硬膜下血腫 / 脳出血 / 再灌流障害 / 酸化ストレス / 水素 / 虚血再灌流障害 / 頭蓋内血腫 / フリーラジカル / 脳神経疾患 |
研究成果の概要 |
本研究では、頭蓋内血種除去術後の再灌流障害に対する水素投与の効果を調べた。まず、急性硬膜下血腫除去モデルを用い、水素投与群、非投与群、sham群に分けた。6時間後及び24時間後の組織学的検討において、水素投与群では、脳皮質における8-OHdG陽性細胞数の減少、TUNEL陽性細胞の減少、Water contentの減少を認めた。また、水素投与群では、24時間後の脳損傷体積の減少、神経学的所見の改善を認めた。次に、脳出血除去モデルを用いて検討したが、水素の効果は確認できなかった。本研究により、少なくとも急性硬膜下血腫術後における水素投与は新たな治療戦略の1つとなり得ることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
急性硬膜下血種は、依然、重篤な外傷である。重症である場合、減圧開頭を含む開頭血腫除去などの手術が選択されるが、血種除去術に脳腫脹が進行し、難治性の頭蓋内圧亢進状態となる場合があり、再灌流障害は病態の1つとして注目されている。また、活性酸素腫が再灌流障害の病態に深く関与していることが示されており、我々は、強い抗酸化作用を示す水素が治療手段の1つとなり得ると考え、本研究を施行した。本研究により、急性硬膜下血腫術後における水素投与は、再灌流障害を抑制することにより機能予後改善につながることが示唆され、新たな治療戦略の1つとなり得ると考えられた。
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