研究課題/領域番号 |
17K18521
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
歴史学、考古学、博物館学およびその関連分野
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研究機関 | 奈良県立橿原考古学研究所 |
研究代表者 |
石黒 勝己 奈良県立橿原考古学研究所, その他部局等, 特別研究員 (60766377)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 大和の考古学 / 古墳時代 / ミューオンラジオグラフィー / 三次元計測 / 宇宙線物理学 / 固体検出器 / 埋葬施設 / 非破壊検査 / 放射線 / 古墳埋葬施設 / 古墳 / 探査 / 宇宙線 / 3次元計測 |
研究成果の概要 |
宇宙線ミューオンによる墳丘内部の計測をすることで春日古墳の内部3D画像を作成、内部埋葬施設の検出や構造の解析をした。さらに結果を用いて周辺に存在する藤ノ木古墳と比較研究を行った。 西乗鞍古墳では作成した画像を電磁探査による探査結果とも比較して埋葬施設位置の特定に役立てた。これらの測定は検出器である原子核乾板の弱点であった熱に弱く夏季の使用が難しいという点を技術開発によって克服したうえで行った。さらに改善点を生かしてこれまでに箸墓古墳及び日本の古い塑像の計測データも取得することが出来た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
重要な日本の古墳の多くは発掘や立ち入りが難しいがミューオンによる墳丘外からの計測による三次元画像化を考古学研究に生かせた。原子核乾板はミューオンの角度計測を最も高い精度で行えるため検出器として最適である。一方で生産や取り扱いが難しいため熟練者は世界でも限られていた。今回、温度耐性を大きく上げる改良や生産性の向上に成功したため活躍の場面がかなり広がるだろう。西乗鞍古墳ではミューオン計測と電磁探査を組み合わせて研究を行った。お互いの弱点を補う運用が出来、今後のスタンダードな手法になっていくだろう。
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