研究課題/領域番号 |
17K18711
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
心理学およびその関連分野
|
研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
吉井 崇喜 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (50468261)
|
研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
|
キーワード | ストレス / PTSD / MRI / VBM / WKY / うつ病 / ミクログリア / 動物モデル / 画像研究 / 実験系心理学 |
研究成果の概要 |
Wistar-Kyoto(WKY)ラットを使用し、単独または2匹飼育の条件でsingle-prolonged stress(SPS)を行い、行動解析と構造MRI(Voxel-based morphometry)で比較した。結果として、2匹飼育のWistarラットではSPS負荷後に明確な行動の変化が見られたが、単独飼育では有意な変化は認めなかった。同様に、WKYでも予想された病理的変化が見られなかった。また、構造MRIでは、単独飼育のSPSグループでは右視覚野の萎縮が観察されたが、単独飼育のWKYにSPSを行ったグループでは内側前頭前野・体性感覚野・聴覚野・扁桃体の肥大が確認された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究のWistarラットにおけるSPS負荷後の視覚野の萎縮は先行研究(Yoshii et al., 2017)と一致しており、視覚野がストレス感受性領域である可能性が検証された。一方、WKYラットにSPSを負荷した結果、内側前頭前野・体性感覚野・聴覚野・扁桃体が肥大していることが判明した。WKYとWistarの遺伝的差異がストレス後の脳の形態変化に大きな影響を与えることが示唆された一方で、遺伝的要因による脳のストレス後の肥大は報告がほとんどなく、この結果はPTSDなどの疾患における臨床研究での萎縮部位の報告が一致しない要因となる可能性がある。
|